ふとした思いつきで総火演に応募していたのですが,幸運にも駐車場つき券が当たったため見学に行ってきました.
装備はこのOLYMPUS E-M5と,この総火演用に購入したLUMIX G VARIO 100-300mm.画質はそこまで良くはないですが焦点距離はまったく不満はなかったです.一脚も購入しましたがシート席での使用はためらわれたため未使用です.
朝7時頃に駐車場に着くように午前3時に家を出発し,予定通りに7時前に駐車場に到着… と思ったのですが,どうやら間違った駐車場へ行ってしまっていたようで,隊員の方に道を聞いて本来の目的地の海苔川駐車場へ移動しました.結局,駐車場へ着いたのは8時半ごろで,そこからバスに揺られて9時頃に会場へ到着.現地でお弁当を購入し入場ゲートへ並んだのですが開場直前でゲートは大混乱で,会場を目の前にして一時間ほど行列で待つはめになりもう演習開始には間に合わないかと思いました.入場できたのは10時10分ごろで,ちょうど開始前のアナウンスが終わって車両が入場するときだったので,ギリギリセーフでした.後から思い返すとこの入場前が一番の地獄だったので,また行く機会があればもっと早くから落ち着いて入場するようにしたいです.
以下は実際の演習中に撮った写真です.シート席だったので前に座っている人がちょこちょこ写っているのと,初総火演で写真技術がしょぼいのとで,微妙な写真が多いかもしれませんが生暖かい目で見てください.
はじめは毎年恒例らしい弾着時間の予測と同時弾着射撃による富士山です.非常に高い射撃精度が要求されるそうです.
車両だけではなくて歩兵さん達による射撃も行われます.この写真は違いますがスナイピングなども行われていました.
74,90式戦車です.総火演といえばやはり戦車.その発砲音は地面が揺れるほどで,発射するたびに会場中からどよめきが起こります.撃たない間は緑旗,撃つときは赤旗を出しています.ただ,撃つ瞬間はわからないため赤旗が出ている間は,今にも撃つのではないかとドキドキしっぱなしで心臓に悪いです.
(たしか)戦車の道を開けるための地雷処理弾です.ミサイル・ロケット系は発射する瞬間がまだわかりやすいのと弾速が戦車の手法よりはゆっくりなので,写真も撮りやすかったです.ミサイル系は独特な長く続く発射音でおもしろかったです.
コブラとアパッチです.ヘリ火力もたくさん出てきていました.アパッチかっこいい.
チヌークによる車両輸送です.先に出てきた人が周囲を警戒している間に,車両が出てきます.
個人的に一番楽しみだったF-2! …なのですが,速すぎてズームではうまくフォーカスできず,あきらめて肉眼で心に焼き付けてました.会場を2回パスしただけでシャッターチャンスが少なかったのもあり,いい感じの写真は撮れなかったです.ですが,ハンパないエンジン音を聞けたのでわりかし満足です.飛行中はエンジン音以外は全く何も聞こえなくなります.
再び74式と90式戦車.このあたりでようやくシャッタスピードの調整がうまくいき,発射炎を撮ることができました(おじさんさえいなければ…).みなさん,シート席ではなるべくすぐ座るようにしましょう.
華形の10式戦車ですが前日に主砲のかけらが観客席に飛び込んでしまった事故の影響で主砲は全て空砲でした.空砲は実弾とは比べ物にならないほど悲しい音で,74式と90式の主砲の音を聞いた後では正直ものたりない感じでした.演習終了間際に10式の履帯が外れてしまいました.観客的には珍しいものが見れたくらいで若干嬉しかったりしますが,74式の履帯が外れたり,10式の主砲で事故が起きたり,今年の総火演は事故頻発で担当の方々はこってり絞られちゃってそうな気がします.元気出して欲しいですね.
演習も終わり戦車たちが帰って行きます.演習終了のアナウンスで人が帰り始めたところに不意打ちのオスプレイ襲来でどよめく会場.わたしも油断してレンズを交換してしまっていたため,遠い写真しか撮れませんでした.陸上自衛隊はサプライズが好きみたいですね.米軍所属のオスプレイが安全性アピールのためにやってきてくれたようで,会場を一回パスして去って行きました.
演習後の展示のために飛来するアパッチ.このあたりで開いたスタンド席に移動して,会場で買ったかき氷をほおばりながら展示準備を眺めていました.
続々と飛来するヘリたちと,それを整備する隊員さん.演習が終わったら半数ぐらいの人がすぐ帰ろうとするのですが,初心者的には結構この瞬間がシャッターチャンスだと思いました.スタンドの開いた席に移動できますし,人が減っているので自由にカメラを振り回せるので写真を撮りやすいです.ヘリと人の絡みは演習中には撮れませんしね.
演習準備中は吹奏楽隊のみなさんが演奏で楽しませてくれます.会場も演習中の緊張から一転してリラックスムードです.そして車両・ヘリが勢揃いした後はおまちかねの展示.
ヘリ系と10式戦車はテープで囲まれていて触れることはできませんが,残りの全ての車両は完全に自由に触れることができます.(乗っかったりするのはもちろんダメですが).会場の隊員さんたちはとても親切に質問に答えてくれるので,総火演に参加した際には是非この展示まで残ってみてください.帰りのバスは演習終了直後が地獄の混み具合で,展示まで見た後ならかなりマシになっていました.
印象に残っているのはやはり音で,これ以外では一生聞くことがないだろうというような轟音の連発でした.特に戦車は一番音が大きいくせに撃つ瞬間がよくわからないため演習中は心臓バクバクでした.それと,あくまで演習であって純粋な展示ではないため,至れり尽くせりの待遇を期待していると相当痛い目に会うと思います.
写真はちょっと悔いが残る感じで,特に戦車の発射炎があまり撮れなかったのが残念です.シャッタスピードを1/40秒位にしたときが良かったので覚えておきたいです.ただ,カメラ技術とか以前にシート席ではどうしても前の人が写ってしまったりして,相当制約が厳しいのでどうしても良い写真を取りたい人はスタンド席を狙いましょう.
いろいろありましたが全体的には大満足でした.結構家族連れが多く,小学生くらいの子供もいて爆音に目を丸くしていましたが楽しんでいるようでした.来年もまた応募してみたいと思います.当たった際には今回の経験値を活かせるようにしたいです.